こんにちは。
エルロン日本語教師アイディア塾
塾長の竹丸勇二です。
2月27日に開催した
日本語教師アイディア塾#12
80名を超える方からお申込みをいただきました。
ご参加頂きました皆様、
本当にありがとうございました!
今回は、
桃山学院教育大学 准教授
オチャンテ・村井・ロサ・メルセデスさん
にお越しいただき、
ご自身の高速日本語習得体験をお話し頂きました。
思えば私たちは、昨年来、
日本語教育の在り方を問うようなお話ばかりを伺ってきました。
たとえば・・・
◆「N2取れても全く話せなかった。日本語を諦めて国に帰ろうと思った」
とおっしゃる、超高度人材のビジネスパーソの体験談
(10月開催のアイディア塾より)
◆「教科書で習った日本語は、社会で一度も耳にしたことはなかった」
とおっしゃる、インドネシア人社労士の方のお話
(12月開催のZoomBarより)
◆「日本語の先生方には、働く現場で活きる日本語指導をお願いしたい」
大阪外食産業協会副会長からの激励
(1月開催のアイディア塾より)
などなど。
よかれと思い行う
私たちの日本語教育は、何故かくも片想いになるのか(涙)
その疑問を払拭したい思いで、
今回の日本語教師アイディア塾は、
「片想いの日本語教育」というテーマを選びました。
オチャンテさんは、
ご両親の呼び寄せで15歳の時にペルーから来日、
来日当時、日本語は全くのゼロ!
「ひらがな」の習得から開始されたそうです。
そして、
定時制高校1年から本格的に日本語学習を開始
毎朝8時から16時まで働き、
夜は日本語学習と科目学習の毎日
そんな中で、最速で日本語を習得された理由を伺うと、
■毎日継続して学ぶ環境、周囲に人がいて常に日本語を話す環境があった
■様々な方々が指導や支援に関わってくださり、孤立することがなかった
■自分の考え、自分の言葉でと自分の意志で伝える学習の機会に恵まれた
と、お話くださいました。
そして、体験された日本語の指導の中でよかったことは?
という質問には、
□すぐに使う日本語、必要なものから取り入れる日本語指導があった
□教科書から離れ、最近のニュースや社会の話題で
互いに考え、意見を交わす授業が楽しく力になった
□漢字は読みに集中し書くことは止めた、教師がその判断を尊重してくれた
と、ご説明くださいました。
そして、
オチャンテさんは、自身の日本語習得を振り返り、
「言語とは、人との関係性を築くためのもの、
対話の中で伝えたいという思いに動かされ、
それを自分の言葉で伝えるものである」
と、お話くださいました。
オチャンテさんのお話の中には、
私たちの日本語教育に何が必要なのか、
そのヒントが詰まっていると感じました。
ここから、私、竹丸の気づきですが、
15歳から日本語を始めても夢を形に変えていける
学習者の伸びる力を信じ、
それを支える日本語指導は確かに存在する
私はそれを知ることができ
ただそれだけで勇気づけられました。
そしてもう一つ、胸を正す教訓も得ることができました。
オチャンテさんに日本語指導をされた方々には、
3つの「共通点」がありました!!
それは、
①学習内容を学習者のその時々の状況やニーズに合わせていく
②選択権を学習者自身に持たせ、手助けが必要な部分のみに寄り添う
③学習者自らが実社会の中で毎日インプット・アウトプットを繰り返す
ということです。
これらが、高速日本語習得を叶える方法であり、
そして、私たちのこれからの日本語指導に
活かしていかなければならないポイントになる
と感じました。
私たちの日本語教育は、
日本語を知らないに人々の役に立とうとするあまり、
つい、供給過剰になっているのではないでしょうか・・
社会や時代の変化の中で
日本語学習者が必要とすることも変わっていきます
その変化に合わせ、
私たちは日本語教育を見直し、
進化させていいく必要があると思います。
「学ぶ人たちの幸せを実現する」
そうした日本語指導を目指し、探求していく必要がありますよね・・。
私たち日本語教師の片思いを解消するのは、
私たち自身です。
オチャンテさんのお話を伺い、私はそのように感じました。
皆さんは、どうお感じになりますか・・?
日本語教師による、日本語教師のための協働学習の場
エルロン日本語教師アイディア塾では、
これからも、様々な情報共有をして行きたいと思います。
次回のアイディア塾は
3月27日(日)10時~です!
<エルロン日本語教師アイディア塾#13>
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