こんにちは。
エルロン日本語教師アイディア塾
塾長の竹丸です。
日本語教教師アイディア塾#13
グローバル共創デザイナーとしての道
~歩き出した2人の日本語教師に聞く~
講義はなく、
ファシリテーションを用いて、誰もが
「やさしい日本語」をその場で使えるようにできる
体験型研修が必要だ。
エルロンがそう考えて、
企業や自治体に向け、
ワークショップ型体験型研修の提供を始めたのは
3年前の2019年でした。
そして、
そのノウハウを日本語教師の皆さんに
やさ日ワークショップファシリテーター養成研修
として伝えるようになったのは、
去年2021年の8月からです。
現在、
やさ日ワークショップファシリテーター養成研修は
4期まで開講され、36名の方が修了されました。
今回は、
やさしい日本語の普及で活躍されている修了生の中から、
グローバル共創デザイナーとしても活躍されている、
当養成研修の第3期生の
菊池佐恵さん、荒明美奈子さんにご登壇いただき、
日本語教師になったキッカケや、
グローバル共創デザイナーとしての
ご活躍などのお話を伺いました。
以下、
アイディア塾での対談内容をかいつまんでお伝えします。
◆菊池佐恵さん
菊池さんは、国内航空機会社を御退職後、
国内や海外の日系企業をクライアントとして、
日本のサービスやビジネスマナー研修をされていました。
しかし、コロナの影響で研修が全て無くなってしまい
「これから一人で何かやっていけるのだろうか・・」
と毎日不安だったそうです。
そんな中、
コロナ前からご自身の研修に外国人参加者が
増えていたのを思い出し、日本語教師になることを決心。
やさしい日本語は、日本語教師を目指す養成講座で
知ったそうです。
菊池さん自身が海外航空便で機上勤務していた頃の、
外国人と日本人が一緒に働くことの大変さや
相互の文化理解の大切さなどを身にしみて感じた体験
が活かせるのではないかと考えられたそうです。
現在は、山形の老舗旅館で採用した外国人新入社員の
受入教育を「やさしい日本語」を用いて行うことを提案され、
研修を開始されているとのことでした。
●言語や文化・習慣の違いにとよる壁を解消し、
外国人と日本人スタッフが安心して働ける旅館にしていきたい
●外国人のお客様にもやさしい日本語でくつろいでいただける
旅館になるお手伝いをしたい
そのようにお話くださいました。
◆荒明美奈子さん
荒明さんは、20年ほど前から
地元で地域日本語教室のボランティア団体を立ち上げ、
日本語指導の活動をされています。
外国人だけが日本語を努力するのはおかしい・・
10年ほど前に「町田やさしい日本語の会」を立ち上げ、
地域での案内や掲示物の書換えや、外国人向けの情報誌を
発行されてきました。
荒明さんは、すでにご自身で、
やさしい日本語の研修も開催されていましたが、
更に研修効果を高めていきたいとお考えになり
エルロンの「やさ日ファシリテーション養成研修」を
受講されました。
荒明さんは、日本語教師としてのご活動の他、
長年大学の医学部で教育に携わっておられ、
学習の教育効果に関しては特に強い探求心をお持ちでした。
ファシリテーター養成研修を修了後、
ご自身で生涯教育センターにて開催したワークショップに
2回程登壇し、
「ファシリテーションでなければ、教育効果は得られない」
と実感されたそうです。
ファシリテーションの技術を身に付けたことで、
参加者が一体となって取り組む、自由で楽しい研修に
変わったことがはっきり分かった
教育効果に変化があったことを嬉しそうに
お話しくださいました。
―
お二人のお話の中で、お二人に共通していると
私が感じたことが3つあります。
◆やさしい日本語でやりたいことがある
◆やりたいこと思ったことを頻繁に人に話す
◆必要なことを一つ一つ積み上げていく
また、お二人の経歴を改めて伺うと、
菊池さんは17年以上の企業での研修実績、
荒明さんは大学でのご職歴を含めると、
40年以上の教育歴をお持ちです。
そんなキャリアをお持ちでありながら、
お二人とも、とても謙虚でいらっしゃいました。
アイディア塾の後、参加者から、
「たくさんのエネルギーを頂きました」
「お二人をお手本にします」
といった感謝のメッセージにも大変恐縮されていて、
「とんでもないことです、私たちこそ、
たくさん皆さんからパワーを頂きました!」
お二人が、
半ば狼狽ぎみで、嬉しそうにおっしゃっていたのが
とてもおかしくて印象的でした。
■自分は何がやりたいのかを見つける
■やりたいことを言葉にして人に話す
■やるために必要なことを準備する
前に進む勇気は、皆がくれます!
参加者の皆さんの熱い応援メッセージで
私自身も一層、
「やさしい日本語を広げていかなければ」
と感じました。
このお二人に敬意をこめて、
グローバル共創デザイナーと呼ばせていただきます。
エルロンで「グローバル共創デザイナー」とは、
コミュニケーション上の課題を抱える
日本人と外国人の間に入り、
問題点を見つけ解決を図るための支援をする役割
のことをいいます。
これからの日本の社会に必要になるのは
日本人と外国人の「共創」です。
「やさしい日本語」の普及・拡散は、
最も現実的で、有効な方法です。
水際対策の緩和とともに
コロナで止まった時間が一気に動き始めました。
私たち日本語教師が協働して取り組み、
使命を果たす時代がきました。
やさしい日本語の使い手を増やす
私たち日本語教師だからこそできる、
もう一つの社会貢献活動です。
さあ、私たちと共にグローバル共創デザイナーとしての道を進んで
新しい未来を切り開いていきましょう!
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