「空気の読み方を教えてください」

 

皆さん、こんにちは。

 

 

ビジネスマインド向上・外国人人材入社研修

担当講師の加藤です。

 

 

前回は「報告・連絡・相談のタイミングの違い」をお届けしましたが、

 

今回のテーマは、

外国人社員の方のお悩みで最も多い「空気を読む難しさ」をご紹介します。

 

 

私は日本語講師として、

企業の人事の方、外国人社員の方の双方のご意見を伺うことができます。

外国人社員の皆様から、

 

研修前に「何を勉強したいか」ヒアリングを行うのですが、

その際に、一番リクエストが多いのは

 

 

「空気の読み方を教えてください!」です。

 

 

ここで皆さんに質問です。

 

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あなたは上司と2人で

会議室で簡単な打ち合わせをしています。

 

打ち合わせも佳境に入った時、

上司が、

 

「この部屋、寒くない?」

 

と言いました。

 

あなたはなんと答えます(行動します)か?

 

A. そうですね。(自分は寒くないが上司の意見に合わせる)

 

B. そうですか?私は大丈夫です。(正直な感想を言う)

 

C. (暖房をつける)

 

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いかがですか?あなたはどうしますか?

 

そして、逆に、

あなたは自分の部下や後輩が

客先に出向いた際にどの行動を期待しますか?

 

 

私が担当した外国人社員の皆様は、

 

 

AかBを選びます。

(一部のアジアの国/地域の方や、

半沢直樹を観た人はCを選びました。)

 

 

これは異文化研究のホール博士の研究で

明確になっているのですが、

日本は『高コンテキスト文化』といわれています。

 

「高コンテキスト文化」とは、簡単に言えば、曖昧な表現を多く使う文化です。

 

コンテキスト=文脈

 

文脈はここでいう、

その状況や場面を指します。

 

 

日本人のコミュニケーションは、言葉より状況(文脈)に頼った

コミュニケーションをします。

その人の、行動や表情、

今までの会話の流れなどを考慮して

次のアクションをとります。

 

 

(だから、日本人はよく「Yes/No」をはっきり言わないと

言われてしまいます。)

 

 

実は、この「空気を読む」問題も、

前回ご紹介した「報告・連絡・相談」の問題も

根本は同じです。

 

 

私が出会った人事または現場監督の方の中には、

 

 

「外国人社員は気が利かない。」

 

 

「自分の事しか考えていない。」

 

 

と言う方々もいました。

 

 

それは、違います。

 

 

「報告・連絡・相談」のタイミングが違うように、

空気の読み方が違うだけなのです。

 

 

 

私たち日本人が、

海外で仕事をしたら

現地社員から「この人KYだな〜」と思われるでしょう。

 

「空気を読む」「気が利く」という習慣は、

日本の美しい文化の一つかもしれません。

 

しかし、グローバル化が進み、

多文化化する企業で、それを突き通せるかは時間の問題でしょう。

 

 

もし、現場でうまくコミュニケーションが取れない場合は、

「明確化」してください。

 

 

そして、それが組織にとって必要か、

今一度、確認してみてください。

 

 

上司が「寒い」と言ったら、「暖房を入れる」

 

 

なんて、マニュアル化できませんよね。

 

 

「空気読めないな〜」

と反射的に思ってしまうのは、

しょうがないことです。

 

しかし、そこで一歩踏みとどまって、

どうして自分がそう思ったのか、

自分はその社員に(無意識に)何を期待していたか、

考える時間を作ってみてください。

 

 

次回のブログでも、

外国人社員の皆さまが困惑する日本の商習慣について

お届けしたいと思います。

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。