はじめまして。
株式会社エルロンの専属日本語講師の加藤と申します。
私は主に外国人内定者と新入社員の研修を主に担当させて頂いております。
今後は定期的に皆様に外国人人材「採用〜育成/成長〜定着」に関して
情報や講師だから聞ける外国人社員の’’リアルな声’’をお届け致します。
今回はこの場を借りて、私の簡単な自己紹介をしたいと思います。



私は生まれも育ちも神奈川県で、高校まで普通の公立高校に通い、
大学からはアメリカのウィスコンシン州というコーンフィールドと牧場しかない田舎へ留学しました。
私の専攻はHistoryで、当時、その学部にはアジア人は私1人だけだったため、
アジア代表として、教授やクラスメイトから質問攻めを受け続ける日々を送りました。
娯楽がなく、お金もないため、奨学金のためにひたすら勉強をしました。
卒業後ニューヨークへ渡り、社会人1年目をそこでスタートさせることになりました。
そもそも日本のビジネスマナーを知らない中アメリカで社会人になり、困惑することが多々ありました。
今でも印象的なのは、
「お客様にはYES/NOをはっきり示し、『すみません』と軽々しく言うな。」
と上司から指導を受け、
アメリカにいるうちはそれでなんの問題もなく業務をすることができました。
しかし、帰国後、日系企業で勤務をはじめ2週間でお客様から「態度が悪い!」と
クレームを頂き、大困惑したのを覚えています。
そこから、初めて日本の商習慣を学んでいくことになりました。
ニューヨークでは、本業以外にも週末の時間を使って、
日本語教室で講師アシスタントのボランティアをしていました。
そこでは、日本にルーツを持つ3歳から12歳までの子供たちと、
趣味で日本語勉強をしているアメリカ人の方々に日本語を教える機会がありました。
ファイナンシャルディストリトでお仕事をされている皆様は、社会人経験が豊富で、
当時の私に取っては、学ばせていただくことが多かったです。
そのボランティアが縁で、今年で日本語講師5年目を迎えることになりました。
日本語講師になってから、主に生活者と日本で就職を希望する外国人、
それから就労者を対象に日本語を教えてきました。
担当していた受講生から私と同じような経験をしたと聞くこともありました。
現在私は日本に住んでいるので、困ったことがあれば手を差し伸べてくれる方々がたくさんいますが、外国人の方々の中には、誰にも相談でできず、傷つき、最悪の場合だと離職してしまうということもありました。
同じ経験をしたからこそ、同じ目線で話ができると思い、
エルロンでは、ビジネス日本語やビジネスマナーなどの知識や技術の分野だけではなく、職場の異文化理解(多文化理解)も研修に取り入れています。
今後のブログでは、日本で働く(生活する)外国人の皆様のお声や疑問をお届けし、
外国人だけでなく、日本人側も寄り添える情報を共有させて頂きたいと思います。
よろしくお願いいたします。
加藤 礼菜